長く使えるモバイルバッテリーのおすすめな容量目安は?iPhoneを中心に商品の選び方も解説 | コラム
モバイルバッテリーを新しく買い替えるにあたって、どのような容量であれば快適に、かつ長く使えるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。
モバイルバッテリーは使えれば何でも良いわけではなく、自分の主な使用用途によって購入を検討する必要があります。そこで本記事では、目的別にモバイルバッテリーのおすすめ容量の目安や選び方について詳しく解説します。
最後まで読むことによってモバイルバッテリーの最適な容量目安が分かり、快適な日常を送れるようになるので、ぜひご覧ください。
モバイルバッテリーの容量目安は10,000mAhがおすすめ
モバイルバッテリーは10,000mAhほどの容量を持っている製品がおすすめです。本章では10,000mAhが適切である理由を説明します。
10,000mAhならスマホ1台を2回フル充電できる
10,000mAhあれば、スマホ1台をおおよそ2回フルで充電できます。一般的に1回フル充電するために必要なバッテリー容量は4,000~5,000mAhになりますが、1回だけだと不安に思う方もいるでしょう。
そのため、余裕をもって2回程度満足に充電できる容量があれば安心です。
使いたいシチュエーションによって決めるべき
一般的に良いとされているバッテリー容量は10,000mAhの製品ですが、もちろん自分が主にモバイルバッテリーを使用しているシチュエーションによっても異なってきます。
例えば「iPadやパソコンを常に持ち歩いていて、複数端末を充電したい」という場合には、10,000mAh以上の容量を持つモバイルバッテリーを使うのが良いでしょう。さらには、複数端末を充電するときにはケーブルがそれぞれのデバイスに応じた端子であるかも重要です。
加えて「海外旅行に持っていきたい」と思っている方は、容量が10,000~15,000mAhほどのモバイルバッテリーを選ぶべきであるほかに、航空会社の規格や訪問する国々の規格に合っているかも大切なポイントです。詳しくは「海外旅行にモバイルバッテリーはいらない?おすすめ商品や見分け方を解説」で解説しているので、あわせてご覧ください。
【端末別】モバイルバッテリーで充電できる回数の目安
モバイルバッテリー1つでスマホ1台をどれくらい充電できるのでしょうか。本章ではiPhone・Androidの2つの場合に分けて、充電のおおよその目安回数を紹介します。
iPhoneの場合
5,000mAh | 10,000mAh | 15,000mAh | |
iPhone SE(3,227mAh) | 1.5回 | 3.0回 | 4.5回 |
iPhone 14(3,279mAh) | 0.9回 | 1.8回 | 2.7回 |
iPhone 15(3,349mAh) | 1.0回 | 2.0回 | 4.0回 |
2024年時点で最新で販売されている主な機種に対しての目安は上記です。機種がアップデートされるごとに容量(mAh)が大きくなるため、モバイルバッテリーの容量がそもそも小さいと充電の効率は下がってしまいます。なるべく1回のチャージで済ませたいという方は容量の大きなものを選ぶと良いでしょう。
Androidの場合
5,000mAh | 10,000mAh | 15,000mAh | |
Xperia 5 III(4,500mAh) | 0.7回 | 1.3回 | 2.0回 |
Xperia 1 IV(5,000mAh) | 0.6回 | 1.2回 | 1.8回 |
Google Pixel 6 (4,614mAh) | 0.7回 | 1.3回 | 2.0回 |
Androidの場合はざっくり上記のような計算になります。注意したいのが、AndroidスマホはiPhoneのスマホよりも容量が大きい傾向にあるので、常にフル充電される状態をキープしたい場合には10,000mAh以上のモバイルバッテリーを持つのが望ましいといえるでしょう。
モバイルバッテリーの容量で注意するべきポイント
次に、モバイルバッテリーの容量に関して注意するべきポイントを紹介します。意外に「知らなかった」ということも多いため、落とし穴になりがちです。しっかり読んでおきましょう。
スペックに表記されている6~7割しか使えない
実は、モバイルバッテリーは製品情報に表示されている6~7割の容量しか使うことができません。これには以下2つの理由が挙げられます。
昇圧によって出力できる容量が低下するため
モバイルバッテリー本体に使われているリチウムイオン電池と、充電に使われているUSBでは、デバイスに出力される電圧が異なります。具体的には、リチウムイオン電池の電圧は3.7Vである一方、USBは5V以上を要します。
そのため、実際に充電する際にはモバイルバッテリーからUSBへの「昇圧」が生じ、反対にUSBからモバイルバッテリーへの「降圧」も発生します。電圧を変換する際にこうした変換ロスが発生するため、無駄に容量を圧迫してしまいます。
変換ロスがどうしても発生するため、一般的にはスペック値の7割程度しか使えないことを覚えておきましょう。
モバイルバッテリー自体の電力も消費されるため
2つ目の要因として「モバイルバッテリー自体の電力も消費される」ことがあります。モバイルバッテリーはデバイスを充電する際だけでなく、電力制御やインジケーターなどのさまざまな機能にも電力を使っています。
上記のように消費されるため、モバイルバッテリーそのものが消耗し、スペック通りの出力はほぼ期待できないと言えます。
新しく買い替える際のモバイルバッテリーの選び方
それでは、モバイルバッテリーを買い替える際には具体的にどのように選んだら良いのかを簡単に紹介します。
原則として以下の基準を覚えておきましょう。
- 【持続性重視の場合】容量の大きさで選ぶ
- 【持ち運び重視の場合】軽さや大きさで選ぶ
- 【充電の速さを重視する場合】急速充電を選ぶ
- 【複数端末がある場合】機能性の高さで選ぶ
- 【ラクに充電したい場合】ワイヤレス対応で選ぶ
- 【信頼性で選ぶ場合】メーカーで選ぶ
上記のポイントを詳しく知ることで、自分に合ったモバイルバッテリーが何かが分かるようになり、気持ちよく使うことができるようになります。関連記事「モバイルバッテリーの選び方は?容量や価格も比較して解説」を合わせてご覧ください。
モバイルバッテリーの一般的な寿命
モバイルバッテリーの一般的な寿命は1~2年程度が目安になります。現在日本で販売されているモバイルバッテリーは優秀で、長持ちすることが評判です。回数にすると300~500回になります。
ただ、これはあくまで目安になるので、ご自身の使い方や保存方法によって左右されることもあります。詳しくは関連記事「モバイルバッテリーの寿命とは?充電できないときの対処法と長持ちさせるコツ」で解説しているので、合わせてご覧ください。
モバイルバッテリーの容量目安でよくある質問と回答
最後に、モバイルバッテリーの容量目安に関してよくある質問と回答を紹介します。おそらく気になっているポイントもあるかと思うので、ぜひ参考にしてください。
モバイルバッテリー5000mAhで何回充電できますか?
モバイルバッテリーは、5,000mAhでは約1回半ほど充電が可能です。ただ機種によって細かい違いがあるので、公式から発表されているスペック情報なども参考にしてみてください。
モバイルバッテリー10000mAhと5000mAhの違いは?
10,000mAhと5,000mAhの違いは、容量の大きさにあります。10,000mAhのほうが容量が大きく溜め込んでおける電力も多くなるため、1回の充電でたくさん使いまわしたい方や細々と充電するのが面倒という方、あるいは海外旅行を考えている方は10,000mAhがおすすめです。
モバイルバッテリー30000mAhで何回分充電できますか?
モバイルバッテリーの容量が30,000mAhになると、超大容量のサイズなので約9回の充電が可能になります。ただ30,000mAhレベルの大きさになると、そもそも端末が重く持ち運びが億劫になる可能性も高いです。そのため、本当に必要だと思ったら選ぶようにしましょう。
モバイルバッテリーの利用が面倒ならレンタルもおすすめ!
モバイルバッテリーを選ぶのに迷ったり、またわざわざ管理するのが面倒になったり、よく失くすといった方には、モバイルバッテリーを外出先でレンタルすることもおすすめです。
レンタルすることによって外出先で貸出・返却が可能であり、家に持ち帰る必要がありません。必要な時に必要な分をたった数百円でレンタルできるので、あまりモバイルバッテリーの使用頻度が高くない方にも適しています。
モバイルバッテリーのレンタルならChargeSPOTの利用をおすすめします。全国だけではなく一部の海外諸国にも展開しています。圧倒的なシェアを誇っているため、外出先のコンビニやカフェなどで簡単に借りることができます。
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まとめ
モバイルバッテリーの容量目安は、一般的な利用シーンを考えるのであれば10,000mAhあれば安心です。ただし使用するシチュエーションによって変わってくるため、自身に合わせた検討が必要といえます。
モバイルバッテリーの選び方は一見面倒ですが、少しこだわってみることでその後のスマホライフに快適さをもたらします。ぜひ本記事を参考にして、モバイルバッテリーを買い替える際の一助にしてみてください。